性格的な背景のない普通の古典的な「うつ病」に対して認知行動療法を行わなくてはならない必要性はほとんどないと考えてもいます。 ただ、性格的な背景がある場合は、その人の性格や対人関係のあり方を根本的に修正することなく、漫然と薬物療法を行っているだけではあまり効果を期待できないため、精神療法(心理療法、カウンセリング)は必要になってくると考えています。 もっとも、ここにも問題があります。 これまでの研究で、普通の古典的な「うつ病」に対しては効果を実証できていた認知行動療法は、性格的な要因の強い問題(パーソナリティ障害に合併したうつ状態や慢性的な「抑うつ神経症」)に対してはきわめて切れ味が悪くなってしまうのです。
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という記事がある。
治りやすいものは薬だけで治るし
治りにくいものは特殊な心理療法でも治りにくい
そこにチャレンジがあるのだが