現代で人々が生きるという局面で能動性をどれだけ発揮するのかについては
なんだかずいぶんと問題を含んでいるように思う
ただ座っていてお客様気分で、コミットしないで
外側から見物して
苦労もしないでエンジョイしようとか
そんな感じがする
笑わせてくれるんでしょ、プロなんだからとか
そんな感じで
悲しくなってしまう
テレビを見ていたり
マッサージを受けていたり
なるべく習熟を必要としないヨーガとか
自分のスキルを磨いてみようとかの気分はあまりないらしい
どうしてなんだろう
ただ信じればいいとか
ただお金を払えばいいとか
それで得られるものはやはりたかが知れていると思う
しかし人間には先天的な傾向というものもあり能力というものもある
意欲でさえかなり大きな差がある
意欲もない、能力もない、もともと向いていない、
そのような人が、何をしたらいいのだろう
しかし、最初はそんなものかもしれない
自分で価値が有ると思ったものに能動的に取り組んだ経験など乏しいのだろう
しかもそれで成功したという体験はもっと少ないだろう
コミットしないのが自分が傷つかない方法なのだ
テレビ画面のこちら側で笑っている
そのことを心地良いと感じるのだろう
しかし人間は変わるものだし成長するものだ
芽はある
芽を封じ込めているのが現代社会である