職場復帰個別プログラムの提言

サラリーマンさんでうつ病などで休職したあと

すぐに8時間で復職することも難しいので
リハビリ勤務が採り入れられることが多くなっている
そしてその前段階として職場復帰集団プログラムを
職場外で行う場合がある
精神医学的に効果の統計的証拠もないしメカニズムの提示もない
このような集団プログラムがなぜ行われて何が発生するのか
いろいろとからくりがある
我々のクリニックではいろいろな試行錯誤のすえに
港区でのサラリーマンのリハビリに患者集団は必要ないと判断した
むしろ個別プログラムが良い
東京は図書館、美術館、博物館、漫画喫茶、各種習いもの、各種資格学校、
静かに過ごす場所、うるさく過ごす場所、なんでもある
スポーツジムもあるしヨガスタジオもあるし料理学校もある
趣味の仲間で集まることもできるし、異性を求めて集まることもできるし、
コンサートもあるし、楽器演奏で集まることもできるし、ライブもあるし、握手会もある
こんなにも色々とありの場所なのである
リッチなソーシャル・リソースをエンジョイしないでどうするのか?
税金払っているわけだし
実際はお勉強とかお散歩と称して
図書館に行ってもらったり美術館に行ってもらったりすることもあり
そのあとでみんなで「反省会」をしたりする
それくらいならば
最初から個別の興味とか体調に合わせて
プログラムを組んでコツコツと実行すればいいだろうと
考える
人事担当者とか産業カウンセラー、産業医さんはまたいろいろと事情があるのもわかるので
集団プログラムがあっても良いと思うが
当院としては個別プログラム主義である
他人の中でなにか練習したいならば
一般集団の中で普通に練習しよう
というのが方針である