他人のことを深く知るようになると
だんだん否定することが難しくなる
いろいろ変なことになっている人だって
それなりに理由があって
そうなるのだ
原初の欲望はみな似たようなものだと思う
楽をしたいし
人に褒められたいし
人に優越したいし
異性を獲得したいし
食べたいし
安全でいたいし
それが初期条件なのだけれど
いろいろと経過の中で事情というものがあるわけで
現在があるのだろう
簡単に外部から何か言えるものでもない
仕事だから仕方なく何か言うこともあるけれど
それは「役目として言うんだけど」という程度のことでしかない
アルコールはやめたほうが得でしょうなど
タバコもやめたほうがいいでしょうとか
いろいろな小説の主人公とか脇役とか
全く理解出来ないということはないだろう
それなりに理解できる
ある程度の必然があるのだ
共感はできなくても
よくよく話を聞くと理解はできるものだと思う
理解出来ないのはお互いのコミュニケーション能力の不足というものだろう