生きていることの意味って何ですか
と改まって聞かれると
答え方はいろいろとあるけれど
この人は私にこの場面で
どう答えて欲しいのかなと思って
一瞬、答えに窮する
進化論的な返事もできるし
宗教学的な返事もできるし
人類の友愛的な返事もできるし
歴史の中での自分を見つめることもできるし
いろいろあることはある
個人的に思うこととしては
人生を長く生きていると
思わぬ二つの事柄が結合して
深く納得することもあるということだ
二つに限らず複数のものが
たとえば日本列島でいくつかのプレートがぶつかり合っているように
ある一点で一致したりすると
ああなるほどという、内的な発見の体験になるわけで
そのことは生きている意味にやや近いのだと思う
複数の体験領域はだいたいは個人によって独自の組み合わせである
それについて発見的考察をするのだからやはり独自である
そのような体験は生きていることの意味につながると思う
二つの一見無関係な事柄が内的に深く関連しているという発見
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何も考えつかず
物事の内的関連にも思い至らず生きているとすれば
その場合に
生きていることの意味は何かを説明することは難しい
意味を問うことはするのに
意味を感じることはしないとしたら難しい
意味を感じないなら
意味を問うこともしない
というのであれば整合的である