二つの脳を置いて
内部の信号系を分析する
二つの脳で相互変換可能であるか不可能であるか
と問題を設定することができないか
こちらの脳のこの物質のこの変化に
そちらの脳のその物質のその変化が対応する
というように、さらに定量的に
変換可能であれば
お互いに読み替える技法を習得すればいいだけなので
時間が経てばミスコミュニケーションの問題はなくなる
ーー
相互変換不可能であるのにもかかわらず
矛盾なく結合する場合もある
むしろ異質であるからコンフリクトなく結合することもある
ーー
写像の考えなどがそれだろう
もう一歩考えると
像のレベルではなくてメタ像のレベルなのだろう
音そのものではなくて音の相互のつながりがメロディを形成するように
色と形そのものではなくではなく
ゲシュタルトが印象を形成する
従って脳の物質や構造ではなくて
「メタ構造が相互変換可能であるか」と表現できるのだろう
音と音とは対応していなくても
メロディとして相互変換できることはありそうである
ーー
人間の二つの脳において
相互に変換不可能な二つの系を想定できるものか
あるいはそうではなくて
どんな場合にも、脳である限りにおいて、変換可能であり、説明可能なものであるのか
たとえば、この場合には対応物がないけれども、何が起こっているかは理解できる、とか
ーー
脳が脳を説明するとか理解するとかの問題になると
説明とか理解とは何かという問題にすり替わるので困るのだけれど