座布団でプレート理論を体験する

畳の上で座布団を動かす

二つがぶつかると形がゆがむ
なおも進めると
歪みが解放されて二つの座布団は重なりあう
問題は地表というものが
座布団とかバネのような鉄板のように
歪みを貯めて一気にエネルギーを解放するような性質のものなのかということだ
私の知っている限りの土とか土地とかというものはそんなに粘り気のあるものでもないし
反発力のあるものでもないのだが
それは私の経験が限られているせいだろう
人間は比喩やアナロジーでものを考える
たまりたまると一気に反発するというのは
人間の心の説明でよくある
生理現象としても
時間の経過でたまったものを一気に吐き出す
するとたいていはすっきりする
インドがユーラシア大陸にどんどんめり込んでいって
ぶつかったところで山ができる
伊豆半島も日本列島にめり込んでぶつかったところに山ができる
とか
ーー
座布団を動かしていると
ぶつかり合っている部分はいいとして反対側の部分は引っ張り力になっているのだろうかと思う
そして不思議なのがこんなにも雄弁にいろいろと語っているのに
ちっとも地震予知できないことだ
なぜ地震は予知できないかという立派な理論まであって
参った