通常科学

既存のパラダイムを習得し

その範囲内でつまらない問題を解いてゆく営みが通常科学である
たとえば円周率で3.14の次はどの数字であるかを検証するようなこと
0から9までの数字のうちどれかであるし、どれであっても、まあ、あまり変わらないが
そのようなものが通常科学である
未解決問題が未解決のままであったり
矛盾が積み重なったりする場合には
パラダイム・チェンジが起こったりすると解説される
しかしまた一方で学者の権力闘争という側面がある
パラダイム・チェンジは政治力学の結果であることがある
つまりある優勢な先代がいて弟子が数人いたとして
それぞれは直接の継承者、傍流の継承者、またさらに傍流の継承者などとなる
たとえば精神分析学派の枝分かれとか行動主義派の枝分かれとか
またある大学の流派の政治力学とか
なんだそれ、という感じなのであるが、そうなのである
例えて言えば
問題を幾何学で溶いてもいいし代数学で解いてもいいし
複素数で考えてもいいし行列で考えてもいいしとか
まあ、そんな程度