母性社会 ママに何とかしてほしい 国に何とかしてほしい

母性社会日本の病理 というような言い方があって
父性社会と対比される
河合隼雄先生もジャーナリスティックなことをうまく言うと思っていたのだが
そうでばかりもないらしい
一部分を拡大解釈してさらに外延したような話で精密な話ではないと思うのだけれども
それにしても
現在の状況を見るにつけても
あからさまに母性社会であると思うところは多い
ーー
風土として考えると
地震が多くて
活火山も多い
地震、雷、火事、津波、洪水、日照り、飢饉、流行病、
こうして並べてみると
湿潤で雨が多く山から海までの距離が短く
四方を海に囲まれ
活断層が走り
こういう土地だから石の建物がたてられなかったのか
石の建物がたてられなかったからこういう土地になったのか
よく分からないが
ーー
もし富と権力があったとして
大陸に住みたいか地震火事洪水飢饉の日本に住みたいかと言われると迷うのではないか
日本語しかできないならば
選択の余地はないのであるが
逆にいまとなっては日本語くらいしか移住を思いとどまる要素はないのではないかと思われる
ーー
母性社会と言っても
母性に溢れる社会なのではなくて
母性を果てしなく求める社会という意味だ
発達段階として子供であると判定されても仕方がない
そのことを恥ずかしいとも思わずに存在しているところが
実に母性社会である
無限に優しいわけでも包みこむわけでもない
そのような社会のあり方を言っているのではなくて
無限に他人に求めて、いくらでも他人のせいにする性質を言っている
国に何とかしてほしい
と異口同音に各分野の人間がテレビで発言している
国って、我々自身でしょう?