フェイク・グリーンを頼んでおいてください
社長はそう言って秘書の一人に仕事をまかせた
秘書は業者に「テイク・グリーンなんですよ」と言った
業者は「テイク・グリーン」とは何か(当然)知らないので、
なん件かの花屋に電話してそれはなんであるか、
値段はいくらであるかを聞こうとした。
お花屋さんはテイク・グリーンは知らないといった。そこで再度秘書に質問が帰ってきた
テイク・グリーンは置いてないと花屋さんはいうんですよ、それは、何ですか?
実は秘書にもテイク・グリーンの正しい意味はわからなかった
何のことだか知らないがテイク・グリーンというものがお花屋さんにあるものと信じ込んでいた
その時間には秘書仲間は誰もいなかった
いつも訂正してくれる人がいない
そこで秘書は「間違いありません。『たちつてと』のテイクです。テイク・グリーンなんです」
と言い張った。「間違いありません」「タチツテトのテ」。
信じ込んだものだから再度確認された後も「テイク・グリーン」「タチツテトのテ!です」と頼んでいた。
3時間ほどして秘書仲間が帰ってきた。テイク・グリーンのやりとりを聞いていて、
それはフェイク・グリーンでしょう、やっちゃったわねー
そう言って奥の部屋に入って行った。
すべては明らかになった。
謝罪、そして笑い、たまにはジョークも必要でしょ?なんて言いながらことは収まった。
実は
クッパの報道に接したその時、まさに日本海の安売りの焼肉店でクッパを食べていた。
怖くて泣きながら。でも一応全部食べた。
とまた笑わせていた。
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結局、フェイク・グリーンの置物はだんだん増えて、当時のことは笑い話になった。