どういうわけか(そういう流行なのか?)、最近になって食事スタイルと精神衛生の関連性の研究論文がしばしばメジャーな専門誌に掲載されたりします。
驚いたことに、ほとんどすべての類似した研究で、アメリカンタイプの(ファーストフード的な)食事よりも古くからのヨーロッパの食事や、地中海系の食事、そしておそらくは普通の日本食の方が、身体的・精神的健康に良好に作用するようであることが示唆されています。逆に言うと、アメリカンタイプの(ファーストフード的な)食事は、どういうわけか、心血管系やメタボリック系などの内科的疾患にも良くないし、抑うつや不安などの精神疾患にも良くないようだ、というのです。
それとはまた違った話題ですが、アメリカンタイプの(ファーストフード的な)高カロリーで脂質が多いタイプの食事には依存性・嗜癖性が高く、単純にカロリーが高いという理由以上に肥満のリスクになってしまうようだ、ということを示唆する動物実験の結果が出ました。
Johnson PM, et al. Dopamin D2 receptors in addiction-like reward dysfunction and compulsive eating in obese rats. Nature Neuroscience, 2010 (published online)
この実験ではネズミを(1)普通のネズミ食を与える群、(2)普通のネズミ食に時々「カフェテリア食」と呼ぶ、要するにファーストフード的な高カロリー・高脂肪食に行って良いようにする群、(3)「カフェテリア食」にいつでも行けるようにして飼育する群、の3群にわけて食事を与えつづけました。 ここでの「カフェテリア食」というのはベーコンだのケーキだの、要するにアメリカンタイプのファーストフード的なメニューを好きなだけ食べられるようになっているものです。
すると、いつでも「カフェテリア食」を食べて良いように飼育されらネズミたちは、普通のネズミ食には目もくれず、依存症・病的嗜癖のように「カフェテリア食」ばかり過食のように食べつづけ、すっかり太ってしまいました。 そしてその脳の中を見てみると、ドーパミン系が関係している「報酬系」の働きが悪くなっており、つまりは薬物依存の状態とそっくりな状態になっていた・・・というのです。
結局、ファーストフード系の食事やポテトチップスなどはいかにもそんな感じですが、こうした食事は脳の「報酬系」に過度な刺激を与えて「依存的」「嗜癖的」にしてしまうのでしょう。 そして、そういう食事ばかり食べつづけていると、脳の「報酬系」が弱ってしまい、本当に「依存症」になってしまうのでしょう。 これが「太っているからやめたいのに、やめられない」「せっかくやめたのに、またやってしまった」というありがちな問題を作りだしているのかもしれません。
ダイエットを成功させたければ、脳の「報酬系」を過度に刺激しないような、ちょっと質素でまあまあ普通の食事を中心として、ファーストフード系はやめていくべき、というのは脳科学的には正しい発想かもしれません。
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という記事がある。
ファーストフード系の食事やポテトチップスなどは脳の「報酬系」に過度な刺激を与えて「依存的」「嗜癖的」にしてしまう
好きなモノを好きなとき好きなだけ食べる生活が報酬系を破壊するわけだ
そんな気がしないでもない
私も報酬系が破壊されているのだが
それにしてもポテトチップスは同じ製品でも出来不出来がかなり違っていて
おいしいのに当たるととても美味しい
そうでないこともよくある