初期の強い学習

人間は誰でもいくらかは過去に縛られるものだと思う

迷惑にならない範囲で言えば
お医者さんとかもそんなふうだと思う
それぞれのお医者さんの薬の使い方とか
精神療法の傾向とかを見ると
初期研修がいかに人間を決定しているかが分かる
お医者さんは優秀なので特に学習が早い
従って最初の学習がほとんど決定的である
その時期の先輩が賞賛したり
治験に関わって薬の特性を良く理解したりすると
やはり親密に思うのだろう
たとえば研修医の時代にテトラミドやテシプールなど四環系の時代が始まった世代は
それなりに四環系を信用している
そのあとでフルボキサミンやパロキセチンの時代に若い時期を過ごすと
自然にそのスタイルになる
そのあとでSNRIの時代になると
なるほどその人達はミルナシプランをうまく使ったりもする