『私だって売りたいという願望にかられない ことがないわけではない』と三重否定

 「・・・橋本総理大臣の一番最後のときの外国人記者クラブの講演
後、記者が質問をして、『最近は中国もロシアも経済力がついてきて
いろんな国の国債を買ったり売ったりしている。普通国債は安い時に
買っておいて上がったら売るものです。不思議な事に日本は貿易も赤字
で国家財政も赤字のアメリカの赤字国債をずっと買い続けて一度も
売っていませんね。何か特別な理由があるのですか?』と鋭い質問を
したのです。
 橋本さんは日本語では『私だって売りたいという願望にかられない
ことがないわけではない』と三重否定で(慎重な言い回しで)答えた
のです。通訳は面倒くさいので『売りたい』と訳したのです。そうし
たら翌日のアメリカの新聞で『リュウタロウハシモトの裏切り』と
徹底的にバッシングされ、選挙で敗北して降ろされたわけです・・・」

というような話があるのだが
政治のことはさておいて
通訳はどうすればよかったのか、かわいそうに思う
翻訳を前提にして答えてあげるのが親切だろう