DAM理論を紙芝居にする

呼んでくれる人があったので

DAM理論について話したが
照れてしまうのでささっと軽く流してしまった
山内東大名誉教授と私のDAM理論は
セロトニン説の時代には役立たずだったけれど
これから双極性障害と気分安定薬の時代になると
何だかぴったりの感じがして
個人的には嬉しい
アキスカルなんかの言っていることを神経生理解剖的に
表現したものと思っていただいていいと思う
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難しいのはまず神経細胞の特性としてDAMを考えるというあたりで
一般の人には神経細胞の反応特性などと言っても分かりにくいのだと分かった
それと、グラフが二種類出てくるのだけれど、混乱するようで、分かりにくい
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で、思い切って、擬人法的な紙芝居にすればいいと考えた
DAMはそれぞれ
諦め細胞
こつこつ細胞
熱中細胞
とでも言えばいいのだろう
それが脳にぎっしり詰まっていてそれぞれ複雑にからみ合って活動している
複雑なのは確かなのだけれど
概略で言えば
熱中細胞が多い人は人柄としても熱中する人だ
こつこつ細胞が多ければこつこつ性格になる
諦め細胞が多い人はねっちゅうもほどほど、こつこつもほどほどで、さっさと気持ちを切り替える人になる
人間が生きていてなにか面白いことを見つけて熱中すると
熱中細胞が反応してどんどん熱中するが
熱中はいつまでも続くものではない
必ずピークに達して、ダウンする
熱中細胞が停止すると、残されるのはこつこつ細胞と諦め細胞である。
しばらくはこつこつと頑張るのだがこつこつ細胞もやはり限界がある
そこでこつこつ細胞も活動停止する
こつこつ細胞がもともと少ない場合には
いきなり諦め細胞が主役になる
熱中細胞が活動している間は躁状態
こつこつ細胞が活動していると強迫性障害
諦め細胞だけが残されるとうつ状態
普段はこれらが適当な分量で活動したり停止したりしているので普通の状態で維持できる
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説明が面倒なのは、各神経細胞はいくつもの細胞から信号を受けて、
いくつもの細胞に信号を渡していることだ
それぞれに促進性と抑制性の結合があるので複雑になる
抑制性に接続している場合は、上位の細胞が諦め細胞であるほうが、結果としては促進性になるわけだ
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それも擬人的に説明すると
社長、部長、課長、係長、平と接続していて、それぞれがたとえば順に、抑制性、促進性、抑制性、促進性とする
社長が熱心だと部長を抑制する
社長が諦めがよくて何もしないと部長はイキイキと活動する
それが抑制性の結合ということになる
部長課長の間は促進性だとすれば
部長が熱心だと課長も熱心になる
部長が怠けると課長も怠けるという次第だ
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そんなこんなで難しい部分はあるのだけれど
全体的に言えば
熱中細胞はピークを迎えてダウンする
こつこつ細胞は長持ちするけれどそのうちにダウンする
諦め細胞は最初から諦めているので安定している
例として
熱中細胞が多い
こつこつ細胞が少ない
諦め細胞が多い
という人を考えると
一時的にすごく熱中してピークを迎えダウン
その時点で諦め細胞ばかりになるので
全体としてうつ病の様子になる
別の例として
熱中細胞が多くて
こつこつ細胞も多くて
諦め細胞も多い人を考えると
まず何かに熱中していると
熱中細胞がピーク、そしてダウン
それでもこつこつ細胞がコツコツと頑張り
いつかダウン
そしてこつこつ細胞が残る
この様子は躁状態、強迫性障害、うつ状態の系列と捉えることができる
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いずれも
過活動の期間があり → うつ状態になる
というパターンである
いきなりうつ状態で始まる病気はこのモデルでは説明できない
うつ状態の前に必ず過活動の躁状態がある場合
このモデルはぴったりである
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皆さんそれぞれで
循環気質とか執着気質とかメランコリー親和型とかディスチミア型とか
気質分類をしてみて、その人がどのようにして躁状態になり、うつ状態になるのか考えてもらうといいと思う
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まだ難しいかな
もうここから先は漫画にするしかない
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お分かりのようにセロトニンはどこにも出てこない
ただ間をつないでいるというだけの物質である
セロトニンやノルアドレナリンが多いとか少ないとか言っても
抑制性の結合をしているのか
促進性の結合をしているのかで
話が逆になるほど違う
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気分安定薬は
細胞がピークを迎えてダウンするのを防ぐわけで
私の理論にはまことにマッチしていると考える
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でしょ?